M・N さん
メディカルケアワーカー
“できること”を尊重する
医療サポートのかたち
福祉の現場で培った経験を活かし、声かけや気づきを大切にしたケアを実践。愛猫(レオ)と過ごす時間が癒しです。
インタビュー
( きっかけ )
毎日関わり続けることで
話しかけやすい環境をつくる
キャリアのスタートは、高齢者福祉の仕事です。介護福祉士の資格をとって、特別養護老人ホームやデイサービスなどで20年ほど働いていました。この仕事を一度は離れたのですが、直接、人と関わる仕事がしたいと、2014年、関越病院にメディカルケアワーカーとして入職しました。整形外科には、さまざまな年齢層の患者さんがいらっしゃいますが、前職で得たスキルも活かしながら、容態に合わせてちょっとした声かけをしたりと、具合が悪くなったときに声をかけやすい環境づくりを意識しています。
手術やリハビリを通じて、患者さんが元気を取り戻されていく過程に携われることにやりがいを感じています。気づいたらもう10年以上、こちらでお世話になっています。
( 心がけ・やりがい・働きやすさ )
ちょっとした
変化を見逃さず、
すぐに報告
入院されている方とは毎日顔を合わせますので、ちょっとした変化を感じた場合は、すぐに看護師に報告するようにしています。たとえば、シャワー浴の介助で、お身体に皮むけを発見したとき。または、表情がいつもとちょっと違うなと感じたとき。皮むけは、同じ姿勢でいることによって皮膚の一部に圧がかかって、摩擦で皮が剥けてしまうというもので、放っておくと重症化してしまうことも。表情の変化も、体調悪化の初期であることもありますので。
職場の雰囲気は明るくて、風通しもいいです。看護師は患者さんのその後の状態を教えてくれたり、リハビリテーション科のスタッフはケアの都合に合わせてリハビリの時間を調整してくれたりします。
( リフレッシュ・プライベート )
軽いストレッチと
愛猫との時間で
リフレッシュ
職場での習慣は、患者さんの食事の際に提供するお茶を給茶機で入れて待っている間、首や背中の軽いストレッチをすることです。約40名分のお茶を入れるので、すきま時間ができるんです(笑)。
リフレッシュ方法は、家で愛猫・レオと遊ぶ時。2歳なのでわんぱくで、キャットタワーをすばしっこく登る姿や思わぬ動きを見て、こちらも元気をもらっています。
休日に出かけることも好きなので、いつか〔関越〕会の保養所に(福利厚生として職員が利用できる新潟・越後湯沢と山梨・河口湖のリゾートマンション)も行ってみたいと思っています。
( 成長したこと )
相手の望むことを
すべて
やればいい
というわけではない
ただ単に介助やサポートをすればいいわけではなく、患者さんの状態をしっかり見るようにしています。例えば、術後で屈むことはできない。靴紐を結ぶのは難しいけど、サンダルを足元に置けばご自分で履くことができる、とか。その中で、ご自身でできることを依頼される場合もあって、それはご自身でやっていただかなくては回復が遠のいてしまう。その見極めがいつも難しいなと感じながら、気をつけて接しています。
また、以前手話でコミュニケーションをとる患者さんがいらしたんですが、上手く対応ができなかったことが悔やまれて。今後は、手話の勉強もできたらいいなと思っています。
A Day in the Life 一日のスケジュール
- 07:00
-
出勤
車で出勤し、ユニホームに着替える。患者さんの予定を確認する。
- 07:30
-
病棟業務
必要な方のモーニングケア、朝食の配茶、配膳、食事介助、下膳をする。ナースコール対応、透析送り、リネン交換、シャワー介助をする。
- 12:15
-
休憩
院内にある職員専用食堂「スカイガーデン」にて、定食を食べる。
- 14:00
-
病棟業務
ほかのメンバーと声をかけ合い、透析迎え、シャワー介助、検査案内と共に、ナースコール対応をする。看護師と共に、おむつ交換にまわる。
- 15:55
-
退勤
対応中の業務を終えて退勤する。
Staff Q&A 社員による一問一答
-
Qこれまでのキャリアを教えてください。
介護福祉士の資格を取得し、特別養護老人ホームに12年。その後、デイサービスや小規模多機能施設に4年ほど勤務しました。
-
Q職場で行っているちょっとした習慣を教えてください。
食事のお茶を給茶機で入れて待っている時、首や背中を伸ばしてコリをほぐし、体がリラックスするようにしています。
-
Qお気に入りのリフレッシュ方法は何ですか。
愛猫とキャットタワーなどを使って追いかけっこをして遊んだり、まったりしています。思わぬ仕草で楽しませてもらったり、癒されています。
-
Q業務をするうえで心がけていることは何ですか。
患者さんは治療しているので、接する際はその時の気分や体調に配慮し、声のトーンや声かけの仕方を変えるように心がけています。
-
Q成長できたと感じたことを教えてください。
シャワー浴の援助で笑顔がみられたり、「あ〜気持ちよかった」「さっぱりしたな〜。ありがとう」と言われた時は、患者さんの気分転換に携われて私自身も嬉しくなります。